メルカリで送料の方が高い?損しない対策を幅広く調査!

メルカリで商品を出品する際、「送料の方が商品価格より高くなってしまう」という問題に直面することがあります。100円や200円の小物を売りたいのに、送料が500円以上かかるというケースは珍しくありません。

「せっかく売れても、送料を引いたら利益がほとんど残らない」「むしろ赤字になってしまった」という経験をした方も多いでしょう。特に、低価格の商品や大きくて軽い商品を扱う場合、送料が商品価格を上回ることは頻繁に起こります。

送料が高くつく原因には、配送方法の選択ミス、商品価格の設定ミス、梱包サイズの見積もりミスなど、様々な要因があります。しかし、適切な知識と工夫があれば、送料が商品価格を上回る状況を避けることは可能です。本記事では、メルカリで送料の方が高くなる原因、送料を抑える具体的な方法、適切な価格設定の考え方、送料が高い商品の扱い方、そして損をしないための戦略まで、包括的に解説していきます。メルカリで賢く利益を出したい方、送料で損をしたくない方の参考にしていただければ幸いです。

メルカリで送料の方が高くなる原因

低価格商品の出品における問題

メルカリで送料の方が高くなる最も一般的なケースは、低価格商品を出品する場合です。100円から300円程度の小物や雑貨を出品する際、最低でも210円程度の送料がかかるため、送料が商品価格に近い、あるいは上回ることがあります。

例えば、200円で出品した商品が売れた場合、メルカリの販売手数料10%(20円)を引くと180円が手元に残ります。ここから送料210円(ネコポスの場合)を引くと、マイナス30円となり、完全に赤字です。

特に問題なのは、「断捨離したい」「場所を取るから早く処分したい」という理由で、相場を無視して安く出品してしまうケースです。気持ちは分かりますが、ビジネスとして考えると完全に損をしています。

無料で譲りたい気持ちがあっても、メルカリでは最低出品価格が300円と決められています。この最低価格ギリギリで出品すると、手数料と送料を引いた後の利益がほとんど残りません。

100円ショップで買えるような商品を出品する場合も要注意です。購入者からすれば、「送料込みで300円なら、100円ショップで買った方が安い」となり、売れにくい上に、売れても利益が出ません。

小さなアクセサリーやステッカー、ハンドメイド作品なども、低価格で出品しがちですが、送料を考慮していないと赤字になります。

本や雑誌も、1冊100円から200円で出品したくなりますが、送料を考えると利益が出にくい商品です。複数冊まとめ売りにするなど、工夫が必要です。

サイズや重量の見積もりミス

送料が予想以上に高くなる原因として、商品のサイズや重量の見積もりミスがあります。目測だけで判断し、実際に測ってみたら全く違ったというケースは非常に多いです。

特に厚さの見積もりミスが致命的です。ネコポスやゆうパケットは厚さ3cm以内という制限があり、3.5cmだと思っていたものが実際は3.1cmで使えず、宅急便に変更せざるを得なくなると、送料が数百円跳ね上がります。

梱包後のサイズを考慮していないことも問題です。商品単体では小さくても、緩衝材やダンボールを加えると大きくなり、想定していた配送方法が使えなくなります。

衣類や布製品は、圧縮すれば小さくできると考えがちですが、実際には規定サイズに収まらないことがあります。特に厚手の服やダウンジャケットは、圧縮しても厚さ3cmを超えることが多いです。

重量の見積もりミスも頻繁に起こります。定形外郵便は重量によって料金が変わるため、50gと思っていたものが実際は100gだと、料金が大幅に上がります。

複数の商品をまとめて売る際も、重量とサイズの見積もりを誤りがちです。個別では軽くても、まとめると重く大きくなり、送料が予想以上にかかります。

測定器具を持っていないことも、見積もりミスの原因です。メジャーやスケールがないと、正確な測定ができず、感覚だけで判断してしまいます。

圧縮できる商品とできない商品の判断ミスもあります。壊れやすい商品や形を保ちたい商品は圧縮できませんが、それを考慮せずに小さく送れると思い込むことがあります。

かさばる商品や軽量大型商品の問題

かさばる商品や、軽いけれど大きい商品は、送料が商品価格を上回りやすい典型的なケースです。ぬいぐるみ、クッション、枕などは、軽くてもサイズが大きいため、送料が高くつきます。

例えば、500円のぬいぐるみを売る場合、宅急便60サイズ(750円)が必要になることがあります。手数料50円と送料750円を引くと、マイナス300円の赤字です。

衣類の中でも、コートやダウンジャケット、毛布などは、圧縮しても一定のサイズになるため、送料が高くなりがちです。

家具や大型家電は、メルカリで売りたくても、送料が数千円かかることが珍しくありません。商品価格が高ければ問題ありませんが、中古の安い家具などは、送料の方が高くなることがあります。

子供用のおもちゃ、特にプラスチック製の大きなおもちゃも、軽いけれどかさばるため、送料が高くなりやすいです。

梱包材自体がかさばることも問題です。壊れやすい商品を丁寧に梱包すると、緩衝材でサイズが大きくなり、送料が上がります。

軽量でも立体的な商品は、圧縮が難しく、配送サイズが大きくなります。帽子、バッグ、靴なども、形を保ちたいため、大きめのサイズで送ることになります。

商品自体は小さくても、付属品や箱が大きい場合も問題です。「箱付き」で出品すると価値が上がりますが、送料も上がるため、バランスを考える必要があります。

送料込み設定での価格設定ミス

メルカリでは送料込み(出品者負担)の方が売れやすい傾向がありますが、価格設定を誤ると、送料で大きく損をします。送料を計算に入れずに価格を決めてしまうことが、最も多い失敗パターンです。

「この商品は500円で売りたい」と考えて出品したとき、送料や手数料を考慮していないと、実際の利益は大幅に減ります。500円から手数料50円と送料500円を引くと、マイナス50円の赤字です。

相場を見ずに、自分の希望価格だけで決めてしまうことも問題です。相場が1000円の商品でも、「早く売りたいから500円にしよう」と安易に決めると、送料負けします。

値下げ交渉に応じた結果、赤字になるケースもあります。元々ギリギリの価格設定なのに、さらに値下げに応じてしまうと、完全に赤字になります。

「送料込み」と「着払い」の選択ミスも影響します。大型商品や重い商品は、着払いの方が出品者の負担が少ないですが、売れにくくなるデメリットがあります。

最低価格(300円)付近で出品する際は、特に注意が必要です。300円から手数料30円と送料を引くと、ほぼ確実に赤字になります。

複数の商品をセット売りする際も、送料の計算を誤りがちです。個別では安く送れても、まとめると大きく重くなり、送料が大幅に増えることがあります。

配送方法の知識不足

適切な配送方法を知らないことも、送料が高くつく原因です。メルカリには様々な配送方法があり、それぞれサイズや重量、料金が異なりますが、全てを把握している人は多くありません。

最も高くつく失敗は、小さな商品に宅急便を使ってしまうことです。ネコポスや定形外郵便で送れる商品を、宅急便60サイズで送ると、数百円の差が生じます。

メルカリ便(らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便)しか知らず、普通郵便やクリックポストなど、より安い選択肢があることを知らないケースもあります。

匿名配送にこだわりすぎることも、コスト増の原因です。匿名配送は便利ですが、定形外郵便やクリックポストの方が安い場合も多くあります。

各配送方法のサイズ制限を正確に把握していないことも問題です。「これくらいなら大丈夫だろう」という感覚だけで選ぶと、実際には使えず、より高い方法に変更せざるを得なくなります。

専用資材が必要な配送方法のコストを忘れることもあります。宅急便コンパクトやゆうパケットプラスは、専用BOXを購入する必要があり、実質的な送料は表示価格より高くなります。

重量制の配送方法(定形外郵便など)で、重量区分を間違えることも多いです。1g違うだけで料金区分が変わることもあるため、正確な測定が必要です。

配送方法を途中で変更できないことも知っておくべきです。出品時に設定した配送方法は、取引開始後は原則変更できないため、最初の選択が重要です。

送料を抑える具体的な方法と価格設定

最安の配送方法の選び方

送料を最小限に抑えるには、商品に最適な配送方法を選ぶことが最も重要です。まず、商品のサイズと重量を正確に測定しましょう。メジャーとスケールを用意し、梱包後のサイズを想定して測ります。

小さく軽い商品(A4サイズ以内、厚さ3cm以内、1kg以内)なら、ネコポス(210円)、ゆうパケット(230円)、クリックポスト(185円)、定形外郵便規格内(120円から)が選択肢です。

最も安いのは定形外郵便規格内で、50g以内なら120円、100g以内なら140円です。ただし、追跡がないため、高価な商品には不向きです。

クリックポスト(185円)は、追跡があり、定形外郵便より信頼性が高いため、バランスが良い選択肢です。ただし、事前にYahoo!ウォレットの登録が必要です。

ネコポス(210円)やゆうパケット(230円)は、匿名配送が可能で、追跡もあるため、安心感があります。多少高くても、安全を優先したい場合に適しています。

厚さ3cmを超えるが小さい商品なら、宅急便コンパクト(450円+専用BOX70円=520円)やゆうパケットプラス(455円+専用BOX65円=520円)が選択肢です。

宅急便やゆうパックを使う場合は、できるだけ小さいサイズに収めることが重要です。60サイズと80サイズでは100円の差があるため、梱包を工夫してサイズダウンを図りましょう。

重い商品(2kg以上)なら、定形外郵便規格外よりも、宅急便やゆうパックの方が安くなることがあります。重量とサイズの両方を考慮して比較しましょう。

匿名性が不要なら、メルカリ便より安い普通郵便やクリックポストを積極的に活用しましょう。トラブルが少ない商品なら、追跡なしでも問題ありません。

梱包を工夫してサイズダウンする方法

梱包の工夫によって、配送サイズを小さくし、送料を抑えることができます。まず、商品に合った最小サイズのダンボールや封筒を選びましょう。大きすぎるダンボールは、無駄なスペースを生み、送料を上げます。

衣類は圧縮袋を使うことで、大幅にサイズダウンできます。100円ショップで売っている圧縮袋を使えば、厚手の服も薄くできます。

ただし、圧縮しすぎると商品が傷むこともあるため、適度な圧縮に留めましょう。また、購入者が圧縮状態を嫌がることもあるため、商品説明に記載することが望ましいです。

緩衝材は必要最低限にしましょう。過剰な梱包は丁寧に見えますが、サイズが大きくなり、送料が上がります。商品の性質に応じて、適切な量の緩衝材を使います。

プチプチの代わりに、新聞紙や折り込みチラシを使うことで、コストを抑えつつ、サイズも抑えられます。ただし、見た目が悪くなるため、商品によっては避けるべきです。

ダンボールの余分な部分を切り取ることも効果的です。高さが余っている場合、ダンボールを折り曲げたり切ったりして、ジャストサイズにします。

ネコポスやゆうパケットの厚さ3cm制限ギリギリを狙う場合は、測定器具でしっかり測りながら梱包しましょう。3.1cmでもアウトなので、2.8cm程度を目指します。

封筒を使う場合、角2封筒(A4サイズ)や角3封筒(B5サイズ)など、商品に合ったサイズを選びます。封筒の方がダンボールより薄く軽いため、送料を抑えられます。

複数の商品をまとめて梱包する際は、隙間なく詰めることで、全体のサイズを小さくできます。テトリスのように、効率的に配置することが重要です。

適正価格の設定と利益計算

送料で損をしないためには、適正な価格設定が不可欠です。まず、利益計算ツールを使って、手元に残る金額を正確に把握しましょう。メルカリアプリには利益計算機能があります。

販売価格から、販売手数料10%と送料を引いた金額が、実際の利益です。この利益が、自分が納得できる金額になるよう、価格を設定します。

例えば、送料が500円かかる商品で、最低でも300円の利益が欲しい場合、逆算すると販売価格は約889円以上必要です(889円×0.9-500円=300円)。

相場を調べることも重要です。同じ商品や類似商品がいくらで売れているかを確認し、その価格帯で出品します。相場より大幅に安くする必要はありません。

「早く売りたい」という気持ちで安くしすぎないことが大切です。多少時間がかかっても、適正価格で出品する方が、納得できる取引ができます。

送料込みと着払いを使い分けることも考慮しましょう。小さな商品は送料込み、大型商品は着払いにするなど、商品に応じて選択します。

ただし、着払いは購入者に敬遠される傾向があるため、商品価格を少し下げる、商品説明で着払いの理由を説明するなどの工夫が必要です。

値下げ交渉には慎重に対応しましょう。最初から最安値で出品していると、さらに値下げを求められ、結局赤字になります。値下げ余地を残した価格設定が賢明です。

送料が高い商品は、その分を商品価格に反映させることが基本です。「送料が高いから」と安く出品するのではなく、送料を考慮した適正価格を設定します。

まとめ売りやセット売りの戦略

単品では送料負けする商品も、まとめ売りやセット売りにすることで、利益を確保できます。同じカテゴリーの商品を複数まとめて出品することで、商品価格を上げつつ、送料は大きく増えないようにできます。

例えば、100円の雑貨を1つずつ売ると送料負けしますが、5つまとめて500円で売れば、送料は1回分で済みます。購入者にとってもお得感があります。

本や雑誌は、まとめ売りが特に有効です。1冊200円では送料負けしますが、10冊で2000円なら、十分な利益が出ます。「○○シリーズまとめ売り」などのタイトルで出品します。

子供服も、サイズやシーズンごとにまとめ売りすることで、送料を抑えつつ、商品価値を上げられます。「90cmの夏服5点セット」などです。

コスメや化粧品のサンプル、試供品も、単品では価値が低いですが、複数まとめれば売れます。「デパコスサンプル10点セット」などです。

CDやDVDも、まとめ売りが効果的です。同じアーティストの作品、同じジャンルの作品をセットにすることで、ファンに訴求できます。

ただし、まとめすぎると重量とサイズが大きくなり、送料が跳ね上がることもあるため、バランスが重要です。宅急便60サイズに収まる範囲でまとめるのが理想的です。

セット売りの商品説明では、「単品での値下げやバラ売りは不可」と明記することで、無駄なやり取りを避けられます。

まとめ売りの価格設定は、単品価格×個数より少し安くすることで、お得感を出しつつ、送料を考慮した利益を確保できます。

送料が高い商品を扱う場合の判断基準

送料が高くつく商品を扱うかどうかは、慎重に判断する必要があります。まず、商品価格と送料のバランスを考えましょう。商品価格が送料の2倍以上あれば、出品する価値があります。

例えば、送料が1000円かかる商品なら、最低でも2000円以上で売れる見込みがあるか確認します。2000円から手数料200円と送料1000円を引くと、800円の利益になります。

送料が商品価格を上回る、あるいは利益が数百円以下になる場合は、出品を見送ることも選択肢です。時間と手間を考えると、割に合わない可能性があります。

大型商品や重い商品は、メルカリでの販売を諦め、地元のリサイクルショップに持ち込む、地域の掲示板で譲渡する、粗大ゴミとして処分するなど、他の方法を検討しましょう。

どうしてもメルカリで売りたい場合は、着払いにすることも考慮します。購入者が送料を負担するため、出品者の負担は減りますが、売れにくくなるデメリットがあります。

着払いにする場合は、商品説明で「大型のため着払いとさせていただきます」と理由を明記し、おおよその送料を記載することで、購入者の理解を得やすくなります。

地域限定で手渡しを提案することも一案です。「東京都内手渡し可能」などと記載することで、近隣の購入者なら送料ゼロで取引できます。

送料が高い商品でも、希少性が高い、需要が高いものなら、高値で売れる可能性があります。市場価値をよく調べてから判断しましょう。

時には、「利益はゼロでも良い」と割り切ることも必要です。処分費用がかかる物なら、送料分を回収できるだけでも意味があります。ただし、手間を考えると、無理に出品する必要はありません。

メルカリ送料の方が高いに関するまとめ

送料で損をしないためのポイントについてのまとめ

今回はメルカリで送料の方が高くなる原因と対策、適切な価格設定の方法についてお伝えしました。以下に、今回の内容を要約します。

・低価格商品を出品する際は送料と手数料を考慮しないと赤字になる

・最低出品価格300円付近での出品は手数料と送料を引くとほぼ確実に赤字になる

・サイズや重量の見積もりミスが送料を予想以上に高くする原因となる

・かさばる商品や軽量大型商品は送料が商品価格を上回りやすい

・送料込み設定で価格を決める際は送料や手数料を計算に入れないと損をする

・配送方法の知識不足により必要以上に高い送料を払ってしまうことがある

・小さく軽い商品は定形外郵便規格内やクリックポストが最安の選択肢である

・梱包を工夫してサイズダウンすることで送料を抑えられる

・衣類は圧縮袋を使い緩衝材は必要最低限にすることでサイズを小さくできる

・適正価格の設定には利益計算ツールを使い手元に残る金額を正確に把握することが重要である

・販売価格から手数料10%と送料を引いた金額が実際の利益になる

・単品では送料負けする商品もまとめ売りやセット売りにすることで利益を確保できる

・送料が商品価格を上回る場合は出品を見送ることも選択肢である

・大型商品は着払いにするかリサイクルショップへの持ち込みなど他の方法を検討すべきである

・送料が高い商品でも希少性や需要が高ければ高値で売れる可能性がある

メルカリで送料の方が高くなる状況は、適切な知識と計画があれば避けられます。最も重要なのは、価格設定の段階で送料と手数料を正確に計算し、納得できる利益が残るかを確認することです。商品のサイズと重量を正確に測り、最適な配送方法を選び、梱包を工夫することで、送料を最小限に抑えることができます。低価格商品はまとめ売りにする、送料が高い商品は出品を見送るなど、商品に応じた戦略を立てることも重要です。送料で損をしないための知識を身につけ、利益をしっかり確保しながら、メルカリでの販売を楽しんでいただければ幸いです。

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