マッチングアプリで魅力的なプロフィールを見つけても、「この年収、本当なのかな?」と疑問に思ったことはありませんか。特に年収1,000万円以上を記載している男性を見ると、「若いのにそんなに稼げるの?」「もしかして嘘かもしれない」と不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、マッチングアプリを利用している男性の約4分の1が、本当の年収を記載していないという調査結果があります。対象者の74.4%から「はい。本当の年収を記載している。」の回答が得られた一方で、「いいえ。多く記載している。」が17.1%、「いいえ。少なく記載している。」が8.5%と、約4分の1のユーザーは本当の年収を記載していない結果となっています。
この記事では、マッチングアプリで年収が嘘かどうかを見抜く方法から、男性が年収を偽る理由、そして嘘を防ぐための対策まで詳しく解説していきます。年収を重視して婚活している方は、ぜひ最後までお読みください。
マッチングアプリで年収を嘘つく男性の実態と理由
まずは、マッチングアプリにおける年収詐称の実態と、なぜ男性が嘘をつくのかを理解することから始めましょう。
約4分の1の男性が年収を偽っている
マッチングアプリを利用している男性239名を対象にした調査では、74.4%が「本当の年収を記載している」と回答したものの、「多く記載している」が17.1%、「少なく記載している」が8.5%と、約25%のユーザーが実際とは異なる年収を記載していることが明らかになりました。
特に注目すべきは、実際の年収が低いほどマッチングアプリには多く記載する傾向があり、年収300万円未満では24.6%、年収300万円~399万円では22.7%の男性が「多く記載している」と回答した点です。つまり、年収が低い層ほど、実際よりも高い年収を記載する傾向が強いのです。
年収を多く記載する場合は+100万円~149万円が最多で、中には「500万円以上多く記載している」という回答も存在したという結果からも、嘘の度合いは様々であることがわかります。
年収1,000万円以上は特に疑うべき
20代で年収1,000万円以上稼いでいる人は0.2%、30代でも1.5%しかいないため、マッチングアプリで年収1,000万円など高収入アピールをしている男性は、ほとんどが嘘で実際よりも盛って記載しているのが現実です。
マッチングアプリのメインユーザーである20代から30代において、年収1,000万円を超える人はごくわずかです。そのため、若い年齢で高年収を記載している場合は、まず疑ってかかるべきでしょう。
男性の各年代の平均収入よりも100~200万円多い場合は、嘘の可能性があると考えておくべきです。平均年収を大きく超える金額が記載されている場合は、慎重に相手を見極める必要があります。
男性が年収を盛る心理と目的
男性が年収を盛る主な理由は、マッチング率を上げるためです。マッチングアプリで男性が年収を盛る理由は、年収での絞り込み検索で表示されやすくなることによって、女性から「いいね」が貰いやすくなるためです。
本当の年収より多く記載した男性を対象にその理由を尋ねたところ、「相手によく見られたいので」など、女性側からの印象を気にする回答が多く見られたという結果からも、モテたいという単純な動機が背景にあることがわかります。
また、マッチングアプリで年収を盛っている男性は、もし嘘がバレても平気という遊び目的の男性の可能性が非常に高く、真剣な交際が目的であれば大きく年収を盛ることはないという指摘もあります。つまり、年収を大きく偽っている男性は、真剣な交際を望んでいない可能性が高いのです。
逆に少なく記載する男性も存在する
興味深いのは、年収を少なく記載する場合は−100万円~149万円が最多で、「騙されるのが嫌なので少なく記載している」など、お金目当ての女性とのマッチングを避けるために少なく記載するという回答が多く見られた点です。
高年収の男性の中には、金銭目当ての女性を避けるため、あえて年収を低く記載する人もいます。そのため、年収が低く記載されているからといって、必ずしも真実とは限らないのです。
マッチングアプリで年収が嘘かどうか見抜く具体的な方法
年収詐称を見抜くためには、いくつかの具体的なチェックポイントがあります。ここでは、会う前と会った後に分けて、見極める方法を解説します。
年収証明機能のあるアプリを利用する
最も確実な方法は、年収証明の提出ができるマッチングアプリを利用し、証明書を提出している男性を選べば間違いないということです。年収証明とは運営側がユーザーの源泉徴収票などを目視して確認し、男性が申告した年収と一致した場合に表示されるものです。
年収証明の提出が可能な主なアプリとしては、東カレデート、ゼクシィ縁結び、マッチドットコムなどがあります。年収証明を確認できるマッチングアプリは少ないが、年収証明が必要・可能なアプリを利用している人は真剣度が高く、未来の旦那となる男性に巡り会える確率も格段に上がるでしょう。
職業と年収の整合性をチェックする
職業と年収の関係に大きな差異がないかを確認し、会社名を知っているなら求人票を見てみるという手もあるです。仕事内容や勤務先は年収に直結する傾向があり、もし会社名が分かれば「会社名 年収」と検索すると名の知れた企業ならおおよその年収は確認できるため、事前に調べておくことをおすすめします。
職業別の平均年収は公開されているデータがあるため、相手の職業と記載されている年収が大きくかけ離れていないかを確認しましょう。明らかに平均を大きく超える金額が記載されている場合は、警戒する必要があります。
デート費用や生活レベルから判断する
マッチングアプリのプロフィールには、デート費用を割り勘にするかどうかを選択することができ、もし高収入の人であれば「男性が全て払う」の項目を選択していることが多く、年収1,000万円と書いているにもかかわらずデート費用が割り勘だった場合は嘘の可能性が高いと考えられます。
実際に会った際には、服装やアクセサリー、時計などから生活レベルを推測することもできます。高年収を謳っているにもかかわらず、明らかに質素な生活をしている様子が見られる場合は、年収を偽っている可能性があります。
マッチングアプリで年収詐称を防ぐための対策まとめ
マッチングアプリで年収が嘘かどうか見極めるポイントまとめ
今回はマッチングアプリにおける年収詐称の実態と見抜く方法についてお伝えしました。以下に、今回の内容を要約します。
・マッチングアプリ利用者の約4分の1が実際とは異なる年収を記載している
・年収300万円未満では24.6%の男性が実際より多く記載していると回答している
・年収を多く記載する場合は+100万円~149万円が最多である
・20代で年収1,000万円以上は0.2%、30代でも1.5%しかいないため高年収は疑うべきである
・男性が年収を盛る理由は女性からの「いいね」を増やすためである
・年収を大きく偽っている男性は遊び目的の可能性が高い
・逆に高年収の男性は金銭目当ての女性を避けるため少なく記載することもある
・最も確実な方法は年収証明機能のあるアプリで証明書提出者を選ぶことである
・職業と年収の整合性をチェックし会社名を検索して平均年収を確認すべきである
・デート費用が割り勘か全額負担かも判断材料になる
・実際に会った際の服装や生活レベルから年収を推測できる
・仕事内容について聞いてみて曖昧にする場合は嘘の可能性が高い
・年収だけでなく人柄や価値観も総合的に判断することが大切である
・真剣に婚活するなら年収証明が必須の結婚相談所も選択肢になる
マッチングアプリにおける年収詐称は決して珍しいことではありませんが、年収証明機能の活用や職業との整合性チェックなど、いくつかの方法を組み合わせることで、ある程度見抜くことができます。年収は重要な判断基準の一つですが、それだけに頼らず、相手の人柄や価値観も含めて総合的に判断することが、理想のパートナーを見つける近道です。

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