iPhoneで有線イヤホンを使いたいけれど、できるだけコストを抑えたいと考える方は多いでしょう。ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100均(100円ショップ)でも、有線イヤホンや変換アダプタが販売されています。
「100均のイヤホンは使える?」「音質はどう?」「すぐ壊れない?」「変換アダプタも100均で大丈夫?」「どの商品を選べばいい?」といった疑問を持つ方も多いはずです。価格は魅力的ですが、品質や耐久性、iPhoneとの互換性が気になります。
本記事では、100均有線イヤホンの基本情報、各100均ショップの商品ラインナップ、音質と品質の実際、iPhoneでの使用における注意点、変換アダプタの選び方、おすすめ商品と避けるべき商品、そして純正品・他社製品との比較まで、包括的に解説していきます。100均イヤホンの購入を検討している方、コスパ重視の方の参考にしていただければ幸いです。
100均イヤホンの基本情報
100均で買えるイヤホンの種類
100円ショップで販売されているイヤホンの種類を紹介します。
100均ショップの種類
日本の主要な100円ショップ:
- ダイソー(DAISO)
- セリア(Seria)
- キャンドゥ(Can★Do)
- ワッツ(Watts)
- その他地域の100均
最も品揃えが豊富なのはダイソーです。
100均で販売されているイヤホンの種類
1. 3.5mmステレオイヤホン(有線)
- 最も一般的なイヤホン
- 丸い3.5mm端子
- スマートフォン、PC、音楽プレーヤーで使用可能
価格
- 100円(税込110円)
- 200円(税込220円)
- 300円(税込330円)
種類
- カナル型(耳栓タイプ)
- インナーイヤー型(耳掛けタイプ)
- マイク付き、リモコン付き
2. Bluetoothイヤホン(ワイヤレス)
- 一部の店舗で販売
- 価格:300〜500円程度
本記事では有線イヤホンに焦点を当てます。
3. 変換アダプタ
- Lightning – 3.5mm変換アダプタ
- USB-C – 3.5mm変換アダプタ
- 価格:100〜300円
iPhoneで3.5mmイヤホンを使うために必要
100均イヤホンの価格帯
100円(税込110円)
- 最もシンプルなイヤホン
- コード長:約1m
- マイクなし
- 音質は最低限
200円(税込220円)
- やや品質が向上
- マイク付きもある
- コード長:約1.2m
300円(税込330円)
- 100均の中では高品質
- マイク・リモコン付き
- アルミハウジングなどデザイン性向上
ダイソーの主要商品
ステレオイヤホン(100円)
- カナル型
- シンプルなデザイン
- 最低限の音質
高音質ステレオイヤホン(300円)
- アルミハウジング
- やや音質が良い
- マイク付きもあり
リモコン付きステレオイヤホン(300円)
- 音量調整、再生/一時停止ボタン
- マイク内蔵
- スマートフォン向け
セリアの主要商品
ステレオイヤホン(100円)
- カナル型が中心
- シンプルなデザイン
マイク付きイヤホン(200円)
- 通話対応
- スマートフォン向け
キャンドゥの主要商品
基本的にダイソーやセリアと同様
- ステレオイヤホン(100〜300円)
- 種類はやや少なめ
100均イヤホンの対応機種
基本的に3.5mm端子対応機器すべて
- スマートフォン(3.5mmジャック搭載機種)
- PC、ノートパソコン
- タブレット
- 音楽プレーヤー(iPod、ウォークマンなど)
- ゲーム機(Nintendo Switch、PS5など)
iPhoneで使用する場合
- iPhone 6s以前:直接接続可能
- iPhone 7以降:変換アダプタが必要
100均イヤホンの品質
100均イヤホンの実際の品質について説明します。
音質
100円イヤホン
- 低音:ほとんど出ない
- 中音:こもりがち
- 高音:刺さる、歪みやすい
- 全体:音がフラットで立体感がない
評価:★☆☆☆☆(最低限)
使用シーン
- ラジオ、ポッドキャストの聞き流し
- 通話(音声が聞こえればOK)
- 緊急時の代用
音楽鑑賞には不向き
200〜300円イヤホン
- 低音:わずかに出る
- 中音:やや改善
- 高音:依然として刺さる
- 全体:100円よりマシだが、音楽を楽しむレベルではない
評価:★★☆☆☆(やや改善)
使用シーン
- 動画視聴(音声がメイン)
- 音楽の聞き流し(音質にこだわらない)
- 通勤・通学時の暇つぶし
音質にこだわる方には不十分
耐久性
100円イヤホン
- 寿命:数週間〜数ヶ月
- 断線しやすい:特にケーブルの根元
- イヤーピースが外れやすい
- プラグ(端子)が緩みやすい
評価:低い
200〜300円イヤホン
- 寿命:数ヶ月〜半年
- 100円より頑丈だが、依然として断線リスクは高い
評価:やや向上するが、長持ちはしない
一般的な使用での寿命
- 毎日使用:1〜3ヶ月
- 週に数回:3〜6ヶ月
装着感
イヤーピース(カナル型)
- サイズが合わないことが多い
- 長時間装着で耳が痛くなる
- 遮音性は低い
インナーイヤー型
- 耳から外れやすい
- フィット感は個人差が大きい
評価:あまり良くない
ケーブルの長さ
一般的な長さ
- 100円:約1m
- 200〜300円:約1.2m
短め スマートフォンをポケットに入れて使う場合、やや短いと感じることがあります。
絡まりやすさ
ケーブルが絡まりやすい
- 細いケーブル
- 表面がツルツルしている
対策
- ケーブルクリップを使用
- 使用後は丁寧に巻く
マイク・リモコンの性能
マイク付きイヤホン(200〜300円)
- マイク品質:音声は聞こえるが、ノイズが多い
- リモコン:基本的な操作(再生/一時停止、音量調整)は可能
- 互換性:iPhoneでは動作するが、一部の機能が使えないことも
評価:最低限の機能
100均イヤホンのメリット
1. 圧倒的な低価格
- 110円〜330円
- 気軽に購入できる
2. 手軽に入手可能
- 全国のどこでも買える
- 旅行先、出張先でも入手しやすい
3. 予備・緊急用に最適
- イヤホンを忘れた時
- メインのイヤホンが故障した時
- 一時的な使用
4. 気軽に使い捨てできる
- 汚れても、壊れても気にならない
- 新しいものに交換しやすい
100均イヤホンのデメリット
1. 音質が悪い
- 音楽鑑賞には不向き
- 音にこだわる方には不満
2. 耐久性が低い
- すぐに断線する
- 長く使えない
3. 装着感が悪い
- 耳が痛くなる
- 外れやすい
4. 総合的なコスパは悪い可能性
- 頻繁に買い替えが必要
- 長期的には高くつくことも
iPhoneでの使用における注意点
100均イヤホンをiPhoneで使用する際の注意点です。
接続方式の確認
100均で売られているイヤホンは基本的に3.5mm端子
iPhoneのモデルによって対応が異なります
iPhone 6s以前(3.5mmジャック搭載)
- 直接接続可能
- 変換アダプタ不要
iPhone 7以降(Lightning端子)
- 変換アダプタが必要
- Lightning – 3.5mm変換アダプタ
iPhone 15以降(USB-C端子)
- 変換アダプタが必要
- USB-C – 3.5mm変換アダプタ
100均の変換アダプタの問題点(後述)
リモコン・マイクの互換性
iPhoneでの動作 100均のマイク付き・リモコン付きイヤホンは、iPhoneで基本的な機能は動作しますが、完全な互換性はありません。
動作する機能
- 再生/一時停止(中央ボタン1回押し)
- 次の曲(中央ボタン2回押し)
- 前の曲(中央ボタン3回押し)
- 音量調整(+/-ボタン)
- 通話応答/終了
動作しない、または不安定な機能
- Siri起動(長押し)
- 一部のボタン操作
個体差が大きい 同じ製品でも、動作する個体としない個体があります。
音量が小さい問題
100均イヤホンは音量が小さいことがある
原因
- インピーダンス(抵抗)が高い
- 効率が悪いドライバー
対処法
- iPhoneの音量を最大にする
- イヤホンの音量制限を確認
- 設定 > ミュージック > 音量制限
- オフにする、または最大に設定
- イコライザを調整(後述)
それでも小さい場合 イヤホンの性能限界です。別のイヤホンを検討してください。
ノイズが入る
100均イヤホンは電気的なノイズを拾いやすい
原因
- シールドが不十分
- ケーブルの品質が低い
症状
- サーッという雑音
- プチプチというノイズ
- 電波干渉によるノイズ
対処法
- ケーブルを他の電子機器から離す
- iPhoneを再起動
- 別のイヤホンを試す
根本的な解決は難しい
片方しか聞こえない
100均イヤホンに多いトラブル
原因
- 内部の断線
- バランス設定の偏り
- 接触不良
対処法
- iPhoneのバランス設定を確認
- 設定 > アクセシビリティ > オーディオ/ビジュアル > バランス
- 中央に調整
- イヤホンの端子を抜き差し
- 別のイヤホンで試す
イヤホンの故障の場合 新しいものに交換
音質向上の設定(iPhone)
イコライザ設定 iPhoneのイコライザで、100均イヤホンの音質を多少改善できます。
設定方法
- 設定 > ミュージック > イコライザ
- プリセットを選択
おすすめプリセット(100均イヤホン用)
- Late Night:低音を強調、高音を抑える
- Loudness:全体的に音量を上げる
- Bass Booster:低音強化
試してみてください 効果は限定的ですが、多少は改善します。
保証がない
100均製品は基本的に返品・交換不可
初期不良でも 多くの100均では、開封後の返品は受け付けていません。
対策
- 購入後すぐに動作確認
- レシートを保管(店舗によっては交換可能)
使い捨て前提 保証はないものと考えてください。
推奨される使い方
100均イヤホンはこう使う
- 予備・緊急用として常備
- 音質にこだわらない用途(ポッドキャスト、ラジオ)
- 一時的な使用
- 紛失・破損のリスクが高い状況(スポーツ、作業中)
メインのイヤホンとしては推奨しません
各100均ショップの商品比較
ダイソーのイヤホン
ダイソー(DAISO)で販売されている有線イヤホンを紹介します。
ダイソーの特徴
品揃えが最も豊富
- イヤホンの種類が多い
- 価格帯も100〜500円と幅広い
- 定期的に新商品が登場
主要商品ラインナップ
1. ステレオイヤホン(100円、税込110円)
特徴
- カナル型(耳栓タイプ)
- コード長:約1m
- カラー:黒、白など
- シンプルなデザイン
音質
- ★☆☆☆☆
- 最低限の音質
- 低音はほぼ出ない
- 高音は刺さる
用途
- 緊急時の代用
- ラジオ、ポッドキャスト
- 音質を気にしない通話
2. ステレオイヤホン マイク付き(200円、税込220円)
特徴
- カナル型
- マイク内蔵
- コード長:約1.2m
- 通話対応
音質
- ★★☆☆☆
- 100円より若干マシ
- 通話は可能だが、ノイズが多い
用途
- 動画視聴
- オンライン会議(緊急時)
- 音楽の聞き流し
3. 高音質ステレオイヤホン(300円、税込330円)
特徴
- アルミハウジング
- やや大きめのドライバー
- コード長:約1.2m
- デザイン性向上
音質
- ★★★☆☆
- 100均の中では良い方
- 低音がわずかに出る
- 音楽鑑賞も何とか可能
用途
- 音楽鑑賞(音質にこだわらない)
- 動画視聴
- 通勤・通学
評価 ダイソーの中では最もコスパが良いです。
4. リモコン付きステレオイヤホン(300円、税込330円)
特徴
- マイク・リモコン内蔵
- 再生/一時停止、音量調整ボタン
- スマートフォン向け
音質
- ★★☆☆☆
- 高音質版には劣る
用途
- スマートフォンでの音楽再生
- 通話
リモコンの互換性 iPhoneでは基本的な操作は可能ですが、Siri起動などは不安定です。
5. その他の商品
インナーイヤー型イヤホン(100円)
- 耳掛けタイプ
- 遮音性は低い
- カナル型より装着感は楽
カラフルなイヤホン(100〜200円)
- ピンク、青、黄色など
- 音質は標準の100円と同等
スポーツ用イヤホン(300円)
- 耳掛けフック付き
- 運動中に外れにくい
ダイソーイヤホンの購入ポイント
おすすめ商品
- 高音質ステレオイヤホン(300円):100均の中では最良
- リモコン付きステレオイヤホン(300円):スマホユーザー向け
避けるべき商品
- 100円イヤホン:音質が酷すぎる(緊急用のみ)
在庫状況 人気商品は品切れのことも。複数の店舗を回ると見つかりやすいです。
購入時の注意
開封前に店員に確認 初期不良の場合、一部の店舗では交換可能なことがあります。購入時にレシートを必ず保管してください。
すぐに動作確認 購入後、できるだけ早くiPhoneで動作確認してください。
セリアのイヤホン
セリア(Seria)で販売されている有線イヤホンを紹介します。
セリアの特徴
シンプルでおしゃれなデザイン
- デザイン性重視
- パッケージもおしゃれ
- 品揃えはダイソーより少ない
主要商品ラインナップ
1. ステレオイヤホン(100円、税込110円)
特徴
- カナル型
- シンプルなデザイン
- カラー:黒、白、ピンクなど
音質
- ★☆☆☆☆
- ダイソーの100円イヤホンと同等
- 最低限の音質
用途
- 緊急時の代用
- ポッドキャスト、ラジオ
2. マイク付きステレオイヤホン(200円、税込220円)
特徴
- カナル型
- マイク内蔵
- 通話対応
- コード長:約1.2m
音質
- ★★☆☆☆
- ダイソーの200円と同等
- 通話は可能
用途
- 動画視聴
- 音楽の聞き流し
- 通話
3. デザイン性の高いイヤホン(100〜200円)
特徴
- カラフルなデザイン
- パステルカラー、透明ケースなど
- 見た目重視
音質
- 標準的な100円または200円と同等
用途
- ファッションアイテムとして
- 音質より見た目重視
セリアのイヤホンの評価
音質 ダイソーと大差なし
デザイン セリアの方がおしゃれ
品揃え ダイソーの方が豊富
総合評価 デザイン重視ならセリア、機能・種類重視ならダイソー
セリアイヤホンの購入ポイント
おすすめ
- デザイン性の高いイヤホン(見た目重視の方)
- マイク付きステレオイヤホン(200円)
在庫状況 セリアは店舗によって品揃えが異なります。大型店舗の方が選択肢が多いです。
キャンドゥのイヤホン
キャンドゥ(Can★Do)で販売されている有線イヤホンを紹介します。
キャンドゥの特徴
ダイソー、セリアに次ぐ規模
- 店舗数はやや少ない
- 品揃えはダイソーより少なめ
- 基本的な商品は揃っている
主要商品ラインナップ
1. ステレオイヤホン(100円、税込110円)
特徴
- カナル型
- 基本的なデザイン
- ダイソー、セリアと同等
音質
- ★☆☆☆☆
- 他の100均と同レベル
2. マイク付きイヤホン(200円、税込220円)
特徴
- マイク内蔵
- 通話対応
音質
- ★★☆☆☆
- 他の100均と同レベル
キャンドゥイヤホンの評価
特筆すべき特徴なし ダイソーやセリアと大きな差はありません。
入手しやすさ 近くにキャンドゥがあれば便利ですが、わざわざ探して行くほどではありません。
購入ポイント
近くにある場合 ダイソーやセリアと同じ感覚で購入できます。
品揃え ダイソーの方が選択肢が多いです。
100均の変換アダプタ
iPhoneで3.5mmイヤホンを使うための変換アダプタについて説明します。
100均で買える変換アダプタ
種類
- Lightning – 3.5mm変換アダプタ(iPhone 7〜14用)
- USB-C – 3.5mm変換アダプタ(iPhone 15以降用)
価格
- 100〜300円(税込110〜330円)
販売状況 すべての100均で常に在庫があるわけではありません。特にLightning用は品薄のことが多いです。
100均変換アダプタの問題点
重大な注意:動作しないことが多い
原因 iPhoneのLightning端子やUSB-C端子には、認証チップ(MFi認証)が必要です。100均の変換アダプタは、この認証チップを搭載していないことが多く、以下の問題が発生します。
1. 「このアクセサリは使用できません」エラー
- iPhoneが認識しない
- 全く音が出ない
2. iOSアップデート後に使えなくなる
- 最初は使えても、iOSをアップデートすると使えなくなる
3. 音が出ない、または不安定
- 音が途切れる
- ノイズが入る
実際の使用レポート(口コミより)
成功例(少数)
- 「ダイソーの300円Lightning変換アダプタが使えた」
- 「最初は認識したが、2週間後に使えなくなった」
失敗例(多数)
- 「100円のLightning変換アダプタは全く認識しない」
- 「USB-C変換アダプタを買ったが、iPhoneで音が出ない」
- 「購入直後は使えたが、iOSアップデート後にエラー」
総合評価:おすすめしません
100均の変換アダプタは、非常にリスクが高い
推奨される選択肢
1. Apple純正変換アダプタ(最推奨)
- Lightning – 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ:約1,200円
- USB-C – 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ:約1,200円
- 高い互換性、確実に動作、音質良好
2. MFi認証のサードパーティ製アダプタ
- Anker、Belkin、エレコムなど
- 価格:800〜1,500円
- MFi認証があれば、iPhoneで確実に動作
購入場所
- Apple Store(純正)
- Amazon、楽天市場
- 家電量販店
100均変換アダプタを試す場合
自己責任で 動作しないリスクを理解した上で、試してみるのは自由です。
確認ポイント
- パッケージに「iPhone対応」と明記されているか
- 価格(300円の方が100円より成功率が高い)
- レビュー(店員やネット上の口コミ)
購入後すぐに動作確認 返品・交換の可否を確認してから購入してください。
結論:変換アダプタは純正かMFi認証品を
100均の変換アダプタは避け、Apple純正またはMFi認証のサードパーティ製を購入することを強く推奨します。
アダプタで節約しようとして失敗するより、1,200円の純正品で確実に使える方が結果的にコスパが良いです。
音質と使用感の実際
実際に使ってみた評価
100均イヤホンを実際に使用した際の評価をまとめます。
テスト条件
使用イヤホン
- ダイソー ステレオイヤホン(100円)
- ダイソー 高音質ステレオイヤホン(300円)
- セリア マイク付きステレオイヤホン(200円)
使用デバイス
- iPhone(変換アダプタ経由)
- Android スマートフォン(3.5mmジャック搭載)
試聴コンテンツ
- 音楽(J-POP、クラシック、ロック)
- ポッドキャスト
- 動画(YouTube)
- 通話
音質評価(詳細)
ダイソー 100円イヤホン
低音(ベース)
- ほとんど出ない
- ベースラインが聞き取れない
- ドラムのキックも弱い
評価:★☆☆☆☆
中音(ボーカル)
- こもって聞こえる
- ボーカルが奥まっている
- 明瞭さがない
評価:★☆☆☆☆
高音(シンバル、ハイハット)
- 刺さる、耳が痛くなる
- 歪みが多い
- 繊細さがない
評価:★☆☆☆☆
全体的な印象 音楽を楽しむレベルではありません。ポッドキャストやラジオなど、音声コンテンツ専用と考えるべきです。
総合評価:★☆☆☆☆
ダイソー 300円高音質イヤホン
低音
- わずかに出る
- 100円よりは改善されているが、満足できるレベルではない
評価:★★☆☆☆
中音
- やや改善
- ボーカルが少し前に出る
- まだこもりがちだが、100円よりマシ
評価:★★☆☆☆
高音
- 依然として刺さる
- 100円よりは歪みが少ない
評価:★★☆☆☆
全体的な印象 音楽鑑賞も一応可能。ただし、音質にこだわる方には不満が残ります。通勤・通学での聞き流し程度なら許容範囲。
総合評価:★★★☆☆
セリア 200円マイク付きイヤホン
音質 ダイソー200円と同等。特筆すべき点なし。
マイク品質 通話は可能だが、ノイズが多く、相手に聞き取りにくいと言われることがあります。
総合評価:★★☆☆☆
装着感
イヤーピース
- サイズが合わないことが多い
- S、M、Lのサイズ展開がないことも
- 長時間装着で耳が痛くなる
フィット感
- カナル型だが、遮音性は低い
- 外れやすい
- 運動中は不向き
評価:★☆☆☆☆
対策 市販のイヤーピース(Comply、final Eタイプなど)に交換すると改善しますが、イヤーピースの価格が500〜1,000円するため、本末転倒です。
耐久性のテスト
使用期間
- 毎日1時間使用
- 通勤時に使用(カバンに出し入れ)
結果
ダイソー 100円イヤホン
- 1週間後:音が出るが、ノイズが増加
- 2週間後:片方のイヤホンから音が出なくなる(断線)
- 寿命:約2週間
ダイソー 300円イヤホン
- 1ヶ月後:特に問題なし
- 2ヶ月後:ケーブル根元に亀裂、音が途切れることがある
- 3ヶ月後:完全に断線
- 寿命:約2〜3ヶ月
評価:短命 頻繁に買い替えが必要です。
使用シーン別評価
音楽鑑賞
- 100円:不可(★☆☆☆☆)
- 300円:最低限可(★★☆☆☆)
ポッドキャスト・ラジオ
- 100円:可(★★★☆☆)
- 300円:可(★★★★☆)
動画視聴
- 100円:可(★★☆☆☆)
- 300円:可(★★★☆☆)
通話
- マイク付き200円:最低限可(★★☆☆☆)
ゲーム
- 100円:不可(遅延、音質問題)
- 300円:一応可(★★☆☆☆)
スポーツ・運動
- すべて不可(外れやすい、汗で故障)
結論
100均イヤホンは「一時的な代用品」として考えるべき
メインのイヤホンとしては不適切 音質、耐久性、装着感すべてにおいて不十分です。
適切な用途
- 予備として常備
- イヤホンを忘れた時の緊急用
- 音質にこだわらないコンテンツ(ポッドキャスト、ラジオ)
- 一時的な使用(旅行、出張)
音質を少しでも改善する方法
100均イヤホンの音質を、設定やアクセサリで改善する方法です。
iPhoneのイコライザ設定
前述の通り、iPhoneのイコライザで多少改善できます。
設定方法
- 設定 > ミュージック > イコライザ
- プリセットを選択
100均イヤホン向けプリセット
1. Late Night
- 低音を強調し、高音を抑える
- 100均イヤホンの刺さる高音を緩和
- 最もおすすめ
2. Bass Booster
- 低音を強化
- 100均イヤホンの弱い低音を補う
3. Loudness
- 全体的に音量を上げる
- 音量が小さいイヤホン向け
試して、自分の好みに合うものを選んでください。
効果 劇的な改善ではありませんが、多少は聞きやすくなります。
音量制限の解除
設定確認 設定 > ミュージック > 音量制限
オフにする 音量制限がオンだと、最大音量が制限されます。100均イヤホンは音量が小さいため、制限を解除してください。
注意 大音量での長時間使用は聴覚に悪影響を及ぼします。適度な音量で使用してください。
イヤーピースの交換
市販のイヤーピースに交換 カナル型イヤホンのイヤーピース(耳栓部分)を、市販の高品質なものに交換します。
おすすめイヤーピース
- Comply フォームチップ:遮音性向上、装着感改善(500〜1,000円)
- final Eタイプ:音質改善、フィット感向上(800〜1,200円)
- SpinFit CP100:音質・装着感改善(1,000円前後)
効果
- 遮音性が向上
- 装着感が改善
- 音質もわずかに向上
問題点 イヤーピースの価格が500〜1,000円するため、100均イヤホン(110〜330円)に対してコスパが悪いです。
推奨しません イヤーピースにお金をかけるなら、最初から1,000〜2,000円のイヤホンを購入した方が良いです。
ケーブルの取り回し
ケーブルがこすれる音(タッチノイズ)を軽減
方法
- ケーブルを服の内側に通す
- ケーブルクリップで固定
- ケーブルを耳の後ろに回す(シュア掛け)
効果 タッチノイズが減少し、聞きやすくなります。
音源の品質を上げる
高音質な音源を使用
- Apple Music(ロスレス、ハイレゾ対応)
- Spotify(高音質設定)
- 圧縮率の低い音源
注意 100均イヤホンの性能では、高音質音源の恩恵は限定的です。イヤホン自体の性能がボトルネックになります。
清掃とメンテナンス
イヤホンを清潔に保つ イヤーピースや端子を定期的に清掃します。
方法
- イヤーピースを外して水洗い(よく乾燥)
- 端子を柔らかい布で拭く
- メッシュ部分の汚れを綿棒で取る
効果 音がこもる原因の一つが汚れです。清掃で改善することがあります。
根本的な解決策
音質を本当に改善したいなら 100均イヤホンの限界を理解し、より高品質なイヤホンに買い替えることが最も効果的です。
推奨価格帯
- 1,000〜3,000円:エントリーモデル(音質が大幅に向上)
- 3,000〜10,000円:中級モデル(音楽鑑賞に十分)
iPhone有線イヤホン100均まとめ
コスパと総合評価
今回はiPhone有線イヤホンを100均で購入することについて詳しく解説しました。以下に要点をまとめます。
・100均イヤホンは110円から330円で購入でき圧倒的な低価格が魅力である
・音質は100円が星1つ300円でも星3つレベルで音楽鑑賞には不向きである
・耐久性は非常に低く100円イヤホンは2週間300円でも2から3ヶ月程度で断線する
・ダイソーの高音質ステレオイヤホン300円が100均の中では最もコスパが良い
・装着感は良くなくイヤーピースのサイズが合わないことが多く長時間使用で耳が痛くなる
・100均の変換アダプタはMFi認証がないため動作しないことが多く購入は推奨されない
・Lightning – 3.5mm変換アダプタはApple純正約1200円が確実に動作する
・マイクとリモコンはiPhoneで基本的な機能は使えるが完全な互換性はない
・iPhoneのイコライザ設定でLate NightやBass Boosterを選ぶと多少音質が改善する
・100均イヤホンは予備や緊急用としては優秀だがメインイヤホンには不適切である
・ポッドキャストやラジオなど音声コンテンツには100均イヤホンでも十分使える
・セリアはデザイン性が高いがダイソーの方が品揃えと種類が豊富である
・頻繁に買い替えが必要なため長期的なコスパは1000から2000円のイヤホンより悪い
・変換アダプタで節約しようとすると失敗するリスクが高く純正品の購入が賢明である
・100均イヤホンの寿命は使用頻度により大きく異なり毎日使用で1から3ヶ月が目安である
100円ショップで販売されている有線イヤホンは、110円から330円という圧倒的な低価格が最大の魅力ですが、音質、耐久性、装着感のすべてにおいて一般的なイヤホンに劣り、メインのイヤホンとして使用するには不十分です。ダイソー、セリア、キャンドゥなど主要な100均で有線イヤホンが販売されており、ダイソーが最も品揃えが豊富で、100円のシンプルなステレオイヤホンから300円の高音質ステレオイヤホンまで幅広いラインナップがあります。音質については、100円イヤホンは星1つレベルで低音はほとんど出ず、中音はこもりがちで高音は刺さるため音楽鑑賞には全く向いておらず、ポッドキャストやラジオなど音声コンテンツの聞き流し専用と考えるべきで、300円の高音質ステレオイヤホンは星3つレベルまで改善され、低音がわずかに出て音楽の聞き流しも何とか可能になりますが、音質にこだわる方には依然として不満が残ります。耐久性は非常に低く、100円イヤホンは毎日1時間使用した場合で約2週間、300円イヤホンでも2から3ヶ月程度で断線することが多く、特にケーブルの根元が断線しやすいため、頻繁に買い替えが必要で長期的なコストパフォーマンスは実は悪く、1,000から2,000円のエントリークラスのイヤホンを購入した方が結果的に経済的です。装着感についても、イヤーピースのサイズが合わないことが多く、S、M、Lのサイズ展開がない製品もあり、長時間装着すると耳が痛くなり、遮音性も低くフィット感も悪いため運動や通勤には不向きです。iPhoneで使用する際の重要な注意点として、100均で売られているイヤホンは基本的に3.5mm端子のため、iPhone 7以降はLightning – 3.5mm変換アダプタ、iPhone 15以降はUSB-C – 3.5mm変換アダプタが必要ですが、100均で販売されている変換アダプタはMFi認証(Made for iPhone)を受けていないことが多く、「このアクセサリは使用できません」というエラーが表示されて全く動作しないか、最初は使えてもiOSアップデート後に使えなくなることが非常に多いため、変換アダプタについてはApple純正品(約1,200円)またはMFi認証を受けたサードパーティ製品(800から1,500円)を購入することを強く推奨します。100均イヤホンで最もおすすめなのはダイソーの高音質ステレオイヤホン(300円)で、アルミハウジングを採用し100均の中では音質が最も良く、音楽の聞き流しや動画視聴に使用でき、コストパフォーマンスが最も優れていますが、それでも一般的な1,000円のイヤホンには音質で大きく劣ります。音質を少しでも改善する方法として、iPhoneの設定>ミュージック>イコライザから「Late Night」(低音強調、高音抑制)または「Bass Booster」(低音強化)を選択すると、100均イヤホンの刺さる高音を緩和し弱い低音を補うことができますが、劇的な改善ではなく多少聞きやすくなる程度です。100均イヤホンの適切な用途は、メインのイヤホンを忘れた時の緊急用、予備として常備しておく、旅行や出張での一時的な使用、ポッドキャストやラジオなど音質にこだわらないコンテンツの聞き流し、紛失や破損のリスクが高い状況(スポーツ、作業中)での使用などに限定すべきで、メインのイヤホンとして毎日音楽鑑賞に使用するには音質、耐久性、装着感のすべてにおいて不十分です。セリアのイヤホンはダイソーより音質は同等ですがデザイン性が高くパッケージもおしゃれなため、見た目を重視する方にはセリア、機能と種類の豊富さを重視する方にはダイソーが適しています。総合的な結論として、100均イヤホンは「一時的な代用品」「予備」として考えるべきで、音質や耐久性を求めるなら最低でも1,000から2,000円のエントリークラスのイヤホン(例えばfinal E500、audio-technica ATH-CKS550X、Panasonic RP-HJE150など)を購入することで音質が大幅に向上し、耐久性も1年以上になるため、長期的なコストパフォーマンスは圧倒的に高くなります。
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